仕事集-F邸移築再生工事〜縁―移築再生〜

長野県千曲市の国道に面した土蔵及び門です。
民家提供者の方が、日本民家再生リサイクル協会に調査を依頼され、我社が調査に伺いました。
しっかりした建物だったため、民家バンク登録後すぐに民家利用希望者からの問い合わせがあり、住宅としての再生工事となりました。覚書をかわす日、いろいろ話をしていくと、なんと、提供者と希望者のお父さんはテニスサークル仲間だったのです。不思議な縁ですね。
昔の家を壊して、洗って、また建てる。
解体作業は、昔の人がどのようにして建てていったのか、考えながら行いました。今回感じたことは、全て再利用できるものであり、利用者さえいればゴミが出ないことでした。土壁、しっくい壁も田畑に使えます。竹もしっかりしていれば再利用できます。手作業なため時間はかかりますが、視点をかえればこんなにすばらしいことはないです。今回のお施主さまは、「自分で家が建てたい!」という闘志を内に秘めた方で、我社とのセルフビルドになりました。基礎工事、木構造部建方、屋根工事などを我社で行いました。そして、竹小舞、土塗り壁は仲間を集めての作業。結で行いました。

所在地 長野県塩尻市
設計者 関 謙二
担当 本城 将道
用途 住宅
構造・規模 木造2階建 延床面積38坪

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