仕事集-高森の家 古民家再生

観音堂 さくら 諏訪地方の風情

長野県富士見町で、一番の桜の名所 高森。
高森観音堂や茅葺民家のある静かな場所に、同じ富士見町の瀬沢新田に建っていた築90年の建物を、移築して再生しました。
元の建物は、富士見町ではよく見られる「せがい造り」の民家でした。 「せがい造り」は、軒の長さが1.8メートルもあり、雨でも軒下で作業ができるのが特徴です。 延床51.29坪あった建物を、39.02坪に切縮めて再生しました。

再生工事を行う中で難しいのは、元の梁組を生かしながら、新しい空間を造るところです。 そこが大工職人の知恵です。 古い材料、新しい材料両者を、うまく組み込んでいきます。

屋根飾りの千木、雪止の堰板、中塗り土の外壁、鉄平石の窓庇、サワラ板の風呂桶、腰板壁。 諏訪地方の風情を残す建物となりました。

観音堂の桜と新しい家主様と共に、高森の家はこの地で春夏秋冬を経ていきます。

四季折々の風情を魅せる観音堂


名称 高森の家 移築再生工事
所在地 長野県諏訪郡富士見町
担当 本城 将道
建物概要 木造二階建
延床面積 129u(39.02坪)
1F床面積 99.35u(30.05坪)
2F床面積 29.65u(8.97坪)

前の頁 次の頁